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11月28日(火) DJ時代の話題の元は・・・?

11月22日付で いまの自分の 見立てや審美眼の基本は どうやら
15歳から19歳ぐらいまでの 多感期に吸収していた あらゆることが 
揺るぎない基本になっているようだ という話を 交わしました

なので DJ時代の話題の元は 基本的には それが大元だったわけです

では そのワタシの基本吸収期当時とは
いったい どんな時代で そこからなにをピックアップしていたかというと・・・ 
まずはファッション系はね
ちょうど 原宿から青山に「ブティック」が誕生し始めた時期でね
アンアンが創刊されて それらの「ブティック」がバンバン載ってて
アンアン片手に どきどきしながら ブティックめぐりをしてました  当時ワタシ15、6歳
BIGI も nicole も pink houseも 画期的でした マドモアゼル ノンノンやMILKもあった
ジーンズなんて 青山1丁目のEIKOでしか 売ってなかったのよ
ついでPOPEYEも創刊 これもほんとに素敵な雑誌だった
 
ファッション系は ぜんぶ アンアン POPEYE から教わった

なんでもたやすく手に入るわけもなく あれこれすごく 工夫をしていた
工夫をすることも おしゃれのひとつだったので 人とは同じではなかった
だから おしゃれをするのが とても愉しい時代だった

洗練された華麗な 70年代の 初期ね

しばらくして 伊丹十三さんの 「女たちよ!」 という 伝説のエッセイが創刊されます
・サラリーマンがトイレから ハンカチで手を拭きながらでてくるの あれはいやだねえ
なんていう 氏の独特の「見立てのセンス」が綴られているのです
ここから派生して 私は 山口瞳さんや高橋義孝さんの
サラリーマン向け マナーエッセイ本に 走ることとなりました
それから 忘れられない愛読書は 宝島  植草甚一翁ね 
ほんとに洒落たダンディズムを 教わった
(極めつけ「青山二郎」に出会うのは 30代終わりごろ)
当時っから ダンディズムとか 男のファッション バーテンダーズ・マニュアル 
なんて本も 読んでたなあ なんでだろ

いずれにしろ こうした紳士諸氏から 私は見立てのセンスを 教わっていった

それから 音楽は・・・
17歳からDJ番組を3本 始めたのですが 音楽は ここで全部教わった
NHKでスタンダードなジャスを TBSで70年代の洋楽
そしてもう一本で フォークソングのすべて
なにしろ この72年ごろが フォークソング創成期でね
「上京して 初めてのラジオ番組がこれです」 なんて ゲストがみんな言ってました
毎週のゲストと 2ショット写真を・・・なんて思いもしなかった
仕事場で 記念写真を という発想はなかった なんでだろ・・・・・ つづく
Commented by オリオン哲也 at 2006-11-29 11:24 x
お邪魔します(^_^;)
毎度、どうでもいいようなコメントですが、私の兄が文さんと同い年だったりするのでかなり影響を受けました。フォークは聴いていませんでしたが、大瀧詠一や山下達郎が好きでその影響で私も達郎ファンです。
Commented by 田島屋古典 at 2006-11-29 19:21 x
POPEYE懐かしいな。1976年創刊らしいですが一番読んでたのは高校生になってからだから80年前後ですかね・・・今もあるみたいですね。
私も達郎ファンです。RCA時代ちょうどRIDE ON TIME、FOR YOU
の頃、地元の女子アナさんと達郎のコンサート一緒に行ってファンになりました。(ちょい動機が不純かなwww)その彼女もいまや国会議員だから
ほんと人生なんてわからないものです。

で、文さん そのうち青山二郎について語って下さいませ。
自分には理解不能ですが小林秀雄が自分は秀才だがあいつは天才だと言わしめた。私なんざ小林秀雄にどんだけ高校時代苦しんだかorz
「一兎を追うのは誰でもするが、二兎を追うことこそが俺の本懐なのだ」
BY青山二郎
Commented by 伝説のTAKA at 2006-11-30 00:03 x
お初です。

ここのブログは最近知って、ちょくちょくのぞかせていただいています。
ワタシも平野文さんと同世代なので、70年代の音楽が大好きです。
思いっきりはまったのはフォークソングで、いつも教室でギターを鳴らす
フォーク少年でした。そして中高生の頃から、フォークのコンサートに
通い、レコードを集め、深夜放送もよく聞きましたよ。
平野さんの放送は聞いた事が無いですが、地元(名古屋)の
ラジオのパーソナリティさんは友でもあり、仲間のような感覚でした。

あの時代の若者は、皆大きな夢と希望を持って生きていたと思います。
その方々もいい年代になりましたが、今からでもあの頃のように
活き活きと暮らしていけば、この世の中ももっと面白くなるかなぁと
常に思っていますし、自分もそうありたいと思ってます。
Commented by カルボ at 2006-11-30 01:54 x
ボクは中学に入学してすぐ、宗教に興味を持ちました。 自ら信者になるのではなく、いろんな宗教関連の本とか、仏像の本など、山ほど乱読したんです 。 その流れで 「 哲学 」 まで行きましたけど、あまりに遠大であえなく撤退しました (笑)
なんとなく 「 悩み多き時期 」 だったのでしょうけど 、 思考が内面に向かっていて、外のことには無頓着でした。
それがある時 突然、 自分は 「 俗世にまみれて生きていくんだ 」 って思って 「 もう思想はいらない 」 ってオチがついたんです 。 丁度 同じ頃、 田中芳樹 『 銀河英雄伝説 』 にハマりました。 これらによって、いろんなことを俯瞰したり、別の角度から視ることを覚えた、ともいえますが、一方でヘソ曲がりで、シニカルな部分も形成されたように思いますね(笑)
Commented by カルボ at 2006-11-30 02:48 x
連続の書き込み、失礼します。
ボクはテレビッ子でしたし 、 ヒーロー物とかアニメの影響も大きいです。
時期的にも恵まれていたんですよ。 タイガーマスクに始まって 「 もうマンガも卒業かな 」 という時期に ヤマトが来て 、 思春期にガンダムが来て。
80年代後半は 「 うる星 」 も含めて 、 乱造乱発みたいなアニメブームでしたけど、その分、作り手も受け手も 『 若さ 』 や 『 勢い 』 がありました。
「 勢いや良し 」 という良さもあるんだなぁ ・・・ってことが当時のボクには結構 ショックで。
でもどこかで、ただムチャなだけではない、作り手の 「 熱意 」 に惹かれていたんですね。

音楽はもう 「理屈ぬき 」 で、自分を解放していました。
流行の音楽には見向きもせず、中古レコード店と、ライブハウスに通って 、 ひたすら現場主義でした。
達郎 ・吉田美奈子・高中正義・ポンタさん・YMO・松岡直也・カシオペア・憂歌団 ・・・
みんな、輝いていて 「 あういう大人になりたいな 」 と、憧れたものです。
結局、音楽家にはならなかったけど、その後のボクの 『 モノ作り 』 においては、彼らが原点になっている部分は少なくありません。
by DJfumi | 2006-11-28 23:14 | うる星やつら ラム talk | Comments(5)

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